小夜子は学校にいるって言ったけど、一体、校内のどこにいるんだろう?
と思ったときだった。
青白いものが視界の隅に映った。
ヒラリとなびく柔らかそうな布地。
ハッとして振り返る。全員、同じものを目撃していた。
「今のは、小夜子?」
「そのように見えましたね」
「校舎の中に入ったよね~」
「行くぞ」
わたしたちは校舎のほうへ駆け寄った。
生徒玄関のガラス越し、靴箱の向こうに、また青白い影を目撃する。
長江先輩が鍵を開けて、わたしたちは校舎の中へ入った。
わたしは上靴に履き替えようとして、長江先輩に止められた。
「そのまんまでいいよ。上靴より革靴のほうが防御力あるし」



