長江先輩が頭を振った。
「迷惑だね。自分の欲望のために宝珠を使うなんて。おれ、予知夢の未来の内容、思い出したよ。
鈴蘭ちゃんが真っ先に殺されるんだ。積年の恨みを込めて、あのバカでっかいツルギで刺される」
海牙さんもうなずいた。
「ツルギを振るっていたのは黒髪の女性、というイメージだけが残っていました。だから、鈴蘭さんだと誤解してしまった。
違ったんですね。月の姫君も、長い黒髪の持ち主です。彼女が鈴蘭さんに恨みを向ける理由は、つまり」
海牙さんが煥先輩に視線を向ける。
煥先輩がハッと顔を上げた。
長江先輩が答えを出した。
「あっきーが鈴蘭ちゃんを選ぶんだよ」



