PRINCESS SWORD―姫のツルギは恋を貫く―



びっくりした。


わたしはパタパタと両手を振って否定した。



「わたしには不可能ですよ。煥先輩のアドレス、知らなかったし」


「兄貴のしわざかと思った。オレのアドレスを鈴蘭に教えたんじゃねぇかと。メールが来たその日に鈴蘭が現れて、

しかも一筋縄じゃ行かねぇ状況で、鈴蘭は巻き戻しも感知してて、だから……」



送ってもらうことになったとき、煥先輩はわたしのアミュレットに反応した。


青い石が付いた三日月だ。



「わたしじゃないです。だって、わたしは保健室からメールを送ったでしょう? 巻き戻る前の午後。違う伸び方をした一枝の、今日の午後に。

でも、そのメール、そこにないですよね。わたしのメールは巻き戻しを超えられないんです」