それから『大樹』のタグがあった。
運命について記された項目だ。
運命は、いくつもの可能性を持つもの。
多数に枝分かれした大樹のようなもの。
わたしたちが生きるこの世界は大樹の一枝で、別の一枝には、よく似た別のわたしがいる。
一枝が病めば、別の一枝にも影響を及ぼし得る。
場合によっては、大樹全体を滅びに導くかもしれない。
でも、そうだとしても、わたしには預かり知れない。
この病んだ一枝の寿命はどれくらいだろう?
平井さんは断言しなかった。
遠い未来かもしれないと言った。
だったら、一枝の滅亡がわたしの生涯のうちに起こらないなら、別にどうでもよくない?



