制服から部屋着に着替えて、食欲がないままごはんを食べて、部屋に戻った。
課題やらなきゃ。
予習やらなきゃ。
お風呂に入らなきゃ。
やることリストは頭の中にあるけれど、やる気が起きない。
平井さんに渡されたファイルを開く。
海牙さんが必死で読んだ『秘録』。
癖のある文字をたどってみる。
序文によると、『秘録』は江戸時代に編集されたらしい。
編者は、当時の阿里家の預かり手。
阿里家に収集された宝珠関係の記録をまとめたもので、全部で五冊印刷されて、四獣珠の家系と平井家に一冊ずつ配られた。
そのときも今回と同じように、一つの危機が起こって、四獣珠の預かり手は協力してそれを乗り越えた。
その記録を兼ねて『秘録』は編集されたそうだ。



