わたしはしばらく泣いていた。
文徳先輩はずっと、わたしの頭を撫でてくれた。
どうにか泣き止んでハンカチで顔を拭いたとき、文徳先輩は紅茶を淹れ直してくれた。
「少しは落ち着いた?」
「はい、ありがとうございます」
「だったらよかった。おれはちょっと生徒会の仕事をしようかな。鈴蘭さんも手伝ってくれる? 印刷物を仕分けるだけの単純作業なんだけど」
「わかりました。お手伝いさせてください」
それから放課後になるまで、わたしは文徳先輩の仕事の手伝いをした。
その後もわたしは教室に戻らず、自分の荷物とギターを教室から回収してきた文徳先輩に連れられて、軽音部室に向かった。



