PRINCESS SWORD―姫のツルギは恋を貫く―



海牙さんの目は知恵の輪だけを見ている。


知恵の輪は、海牙さんにとって確実に処理できる情報だから、精神的な安定をもたらす道具なんだろう。



「祖父母に聞いた話ですが、曽祖父はめちゃくちゃな人だったそうです。

阿里《あさと》家の資産を食い潰して破産して、挙句の果てに認知症になって、施設に入って威張り散らして。

しかも、リヒちゃんに似たチカラの持ち主でした。マインドコントロールで、好き放題ですよ」



海牙さんの口調は軽やかで、自分の身の上話をしている雰囲気ではない。


そういう話し方が、海牙さんの癖なのかもしれない。