「もう一つ付け加えておこう。宝珠は本質的に、命を奪うことを嫌う。四獣珠のそのツルギの姿は、本質的ではない。
ツルギとして働くことを悲しんでいる。それを覚えておいてもらいたい」
ポーチの中の青獣珠が、ああ、と嘆いた。
わたしは二度、ツルギで人を刺した。
その瞬間の青獣珠の悲鳴を、手のひらが覚えている。
ごめんね。
イヤだったんだね。
海牙さんが自分の手のひらを見た。
わたしと同じ感触を思い出しているのかもしれない。
海牙さんはつぶやいた。
「一枝の病という例えに従うなら、巻き戻しは、発作のようなものですか。発作の原因は、ツルギがこうむるショック症状」



