平井さんがゆったりと話を再開した。
「このあたりの話は、『四獣聖珠秘録』のうち『始源』に記録されている。さて、疑問の解決に戻ろうか。
宝珠に願いを掛けて未来を変えることは、大きなチカラを必要とする事象だ。当然、差し出す代償も大きくなる。最も価値の高い代償とは何か、わかるかね?」
長江先輩が軽く右手を挙げた。
「命、でしょ?」
「正解だよ、長江理仁くん。きみは何度も目撃してきたのだったね」
一瞬、長江先輩の笑みが歪んだ。
「おれの事情なんか、どーでもいいしね~。疑問の解決とやら、進めちゃいましょうよ」



