煥先輩が一歩、踏み出した。
「四獣珠よりもデカい宝珠がある。あんたはそれを預かってる。だから、オレたちよりデカいチカラを使える。そう言いたいのか?」
【負けん気を剥《む》き出しにされても困るよ。伊呂波煥くんは、やんちゃだね。若いなぁ】
「ナメんな」
【銀髪の悪魔、か。悪魔と呼ばれるには優しすぎるようだが】
長江先輩がパンパンと手を打った。
「はーい、そろそろ内緒話終了~。平井のおっちゃんのチカラ、反則っすよぉ? おれのと、かぶってんじゃん。小さいとか言われると、地味にへこむんだよね」
平井さんが穏やかに笑って、お口にチャックの仕草をした。
ふっと重圧が緩んだ。



