PRINCESS SWORD―姫のツルギは恋を貫く―



「やっぱ、能力者相手には効かないね。能力者そのものじゃなく、その家系ってだけで、耐性あるもんな~。文徳には効かないし、親父にも姉貴にも効かないし。

あ、ちなみにおれの親父って、襄陽学園の理事長ね。だから、おれ、学校じゅうの鍵のスペア持ってんだよね~」



煥先輩は長江先輩たちから少し離れて、不機嫌そうに腕組みをしていた。



「おい、理仁。いつまで待たせる気だ」



長江先輩がポンと手を叩いた。



【はいは~い、わかったよ。そんじゃ、ハーレムタイムおしまい。みんな、ありがとね。気を付けて教室に帰りなよ? ま、しんどくなったら、またおいで】



声じゃない声で発せられた言葉に、長江先輩にくっついていた人たちがうなずいた。


仕方なそうに曇った顔で、屋上から出ていく。