「四獣珠の残り二人が何か知ってるだろ。そのうち集結するんじゃねぇのか?」
「どうしてそう思うんですか?」
「直感」
煥先輩はそれきり黙ってしまった。
寧々ちゃんたちと合流して、普段よりもにぎやかに登校して、一度受けた授業をまた受けて、放課後に寧々ちゃんたちと集合して、玉宮駅の北口広場に行く。
やっぱり何もかも同じだ。
寧々ちゃんのはしゃいだ言葉。
ライヴ開始直前の瑪都流の様子。
嫦娥《じょうが》公園からこっちをうかがう女の子。
駅から出てくる瑪都流ファン。
煥先輩、調子はどうなんだろう?
朝は怒っていた。
今は歌える状態?



