夢で聞いた声が頭の中によみがえる。
願いのこもった、狂気的なくらいに切実な声が。
【何度やり直してでも、わたしはあきらめない】
恋を叶えるために、宝珠に願いを掛けて、代償を捧げて、時を巻き戻しながら、大切な人を想っている。
【動き出した願いはもう止められないのよ】
あの声は、わたし?
もしかして、あれは夢ではなかったの?
夢ではなくて、やがて訪れる未来の姿なの?
もしそれが真実だというなら、時が巻き戻るというなら、あの未来こそが巻き戻しの起点かもしれない。
わたしはポーチの中に手を入れて、ツルギの柄を握りしめた。
亜美先輩がわたしの顔をのぞき込んだ。



