猫な彼女と狼な彼氏。


「淀川匠、23歳 何でも屋。
こんなもんか?」

と言い困った顔をした。

杏は思わず笑ってしまった。

「淀川さんって相手の事になるとたくさん
喋るのに、自分のことになると
急に無口になるんですね。」

すると匠はもっと困った顔をした。

「自分のことを語るのは苦手なんだ。
それより、仕事の話をしようか。」

「あ、はい。お願いします。」

「まぁ何でも屋ってのはそのまんまだな。
ペットの世話から家事代行、法に触れないもの以外なら
大抵のことはしてるな。」

「何でもですか.....」

杏は少し思いつめたような顔をした。

「どうかしたか?」

匠はそう訪ねたが大丈夫です、と答えた。

「最近はどんなことをしたんですか?」

空気を変えるかのように杏が聞いてきた。

「あぁ最近は家庭教師だな。
受験シーズンだったからな。」

すると杏は驚いたような顔をし、匠に訪ねた。

「淀川さんが教えるんですか?」

匠はなんてことのない顔で

「まぁな一応教員免許も持ってるしな。」

と答えた。