「湯冷めすんぞ。
風邪ひいたら困るからこれ羽織っとけ。」
そう言って匠は手近にあったパーカーを
渡した。
「大丈夫ですよ!
私、滅多に風邪なんてひかないので。」
すると匠はムッとして
「無理に大丈夫んな。」
と言ってきた。
「...はい。」
杏は匠からパーカを貰おうとして手を出した。
グッ
「痛っ!」
いきなり匠が手を引っ張った。
「この、痣.....」
ドキッ
杏は何を言われるかわからず身構えた。
「いや、なんもねぇ。
俺も風呂入ってくるから
カップラーメンでも食っとけ。」
そう言って匠は脱衣所に入っていった。
