匠は昔の女が置いていった服があることを 思い出し、それを探していた。 「おっ、あったあった。」 青いボストンバッグに何枚かの服が 詰め込まれていた。 「これでいいか。」 下着は男物だが新品のものを 渡しておけばいいだろう。 匠は風呂場の前で一声かけた。 「おい、風呂場ん中入ったか?」 杏が風呂場に入ったところでタイミングよく 匠が来た。 「はい、入りました。」 「ここに着替え置いとくからテキトーに着とけ。 下着は新しいのだからな。」 ポンッと何かが置かれた音がした。