二人は小さなアパートについた。

「俺んち203号室だから。」

その部屋の表札には『淀川』と書いていた。

淀川さんって言うんだ。
ん?この下の看板何だろう。

看板には『何でも屋』と書いてあった。

杏は不思議に思って聞いてみた。

「この看板って....」

「あぁー。後で説明するわ。
取りあえず中入れ。」

すこし不本意そうな顔をしてそう答えた。

そうして鍵を開けて中に入るといきなり、

「洗面所いけ。」

と、押し込まれてしまった。