「…コホッ……」 『みゃ…』 はじめさん、大丈夫かな? 「安心しろ。安静にしていれば熱は直ぐに下がるだろう」 山崎さんは、はじめさんの額に 濡れた手ぬぐいを置いた 「俺はこれから仕事がある…斎藤さんの側に居てあげてくれ」 『みゃぁ』 (任せてください) 「すまない。頼んだぞ」 そう言って山崎さんは 私の頭をひとなでして部屋を出た。