「シロ」


ふと聞こえたはじめさんの声。


震える足ではじめさんの元へと歩く。


「シロに何かしたのか?」


腕の中で震える私を見て
はじめさんは鋭い瞳で竜騎くんを見た。


「な、何もしてません」


「そうか…」



猫の姿でよかった…。

竜騎くんには、できるだけ会わないようにしよう…