キミが幸せに。


「……――やめて!!」


あたしの大声で湊太がピタリと動きを止める。


あたしはその隙に本を拾い上げると、表紙が見えないようにギュッと抱きしめた。


「あっ、ご、ごめん!」


急に大声を出してビックリさせてしまったに違いない。


慌ててあやまると、湊太はグッと拳を握りしめた。


「それ、アイツに買ってもらったのか?」


「え……?」


「何で嘘ついたんだよ。風邪ひいたって……。それなのに、何で元カレと一緒にいるんだよ。何でアイツと……――!!」


「湊太……」


「テスト期間中に会えないって言ってたのも、夜電話できないって言ってたのもそのせいか?」


「それは違うよ!!」


シュウと会ってたからとか、そういう理由じゃない。