キミが幸せに。


「……――具合はもういいのか?」


あたしの目の前まで来ると、湊太はそう問いかけた。


あたしは湊太に嘘を吐いてしまった後ろめたさで何も答えることができなかった。



「えっ、湊太!?えっと、俺、あのさ……」


ようやく湊太の存在に気付いたシュウが弾かれるようにあたしから離れた。


「なぁ」


すると、湊太はシュウに視線を向けた。


「お前、帰れ」


「えっ?」


「お前の顔見てるとぶん殴りそうになるから、今すぐここからいなくなれって言ってんだよ!?」


「わっ、分かったって!!今すぐ帰るから!!」


眉間に皺を寄せて声を荒げる湊太に驚いたシュウは尻尾を巻いて逃げて行った。