キミが幸せに。


「賭けの対象にしたことは悪かったって思ってる。ごめんな。でもさ、ただの賭けだよ?金とか物を賭けてるわけでもないんだし、梨子がそんなの気にする必要ないって」


シュウの発言に目を見開く。


「何も賭けてなかったってこと?」


「そうだって。何も賭けてないよ。だから、梨子が気にすることじゃないって。でも、今日梨子が俺に別れようって言った原因がハッキリしてよかったよ。梨子は俺が嫌いになって別れたわけじゃないんだもんね?」


嬉しそうに微笑むシュウにあたしの心は急速に冷え切っていった。


シュウはあたしがどこからどこまでの話を聞いていたのか知らない。


だからひょうひょうと嘘を吐けるんだ。


あの時、1000円を賭けてたのに、嘘を吐いたシュウ。


あたしは首を横に振った。