キミが幸せに。


「そんなことがあったのか……」


話を聞き終えた湊太は眉間に皺を寄せてグッと拳を握りしめた。


「マジでシュウぶん殴りてぇ」


「だ、ダメだよ!!そんなことをしてもらうために湊太に話したわけじゃないの」


「……分かってる。そんなことしねぇよ。でも、すげぇムカつく。アイツとは部活も一緒だしそんなことする奴に見えなかったから」


自分のことのように怒る湊太。


「でも、そんなことがあったら誰でも付き合ったりすんのに消極的になるよな。つーか、そんなことがあったって知らずに告ってゴメンな。嫌なこと思い出させちまっただろ?」


クシャクシャと前髪をいじる湊太にあたしはそっと微笑んだ。