キミが幸せに。


「ちょっと、梨子!!大丈夫!?早く湊太君に保健室に連れて行ってもらいなって!!」


状況に気付いた奈津美が助け船を出してくれた。


けれど、それでもシュウは引き下がらない。


「俺と梨子って中学の時に付き合ってたんだよ。俺は梨子の元カレ」


「……へぇ。シュウって梨子の元カレなんだ?」


「悪いけどそういうことだから、俺が梨子を……――」


けれど、自信満々のシュウの言葉を湊太が遮った。


「でも、もう別れたんだろ?だったら、関係ないし。つーことで、俺が連れてく」


湊太はキッパリそう言うと、あたしの手首を掴んでいたシュウの手をどけた。


「梨子、いくぞ」


そのまま湊太はあたしの肩を抱いたままシュウを無視して歩き出した。