キミが幸せに。


動揺で手が震え出す。


あの日、手を叩いて笑っていたシュウの声を思い出す。


恋焦がれていたあの日の惨めな自分を思い出した途端、自然と目から涙が溢れた。


「……――梨子、なんで泣いて……――」


シュウがあたしに手を伸ばそうとした時、それを何かが遮った。


それは湊太の腕だった。


「どうした!?大丈夫か?」


湊太はあたしの肩に腕を回して心配そうに顔を覗き込む。


「何で泣いてんだよ。とりあえず、保健室いくか。梨子、歩けるか?」


「うん……」


コクリと頷くと同時に、シュウがあたしの手首を掴んだ。