キミが幸せに。


その時、コートを反れたサッカーボールが足元に転がってきた。


「悪い~!!誰かとってーーーー!!」


校庭から複数の叫び声がする。


慌ててボールを拾い上げて投げ返そうとした時、誰かがこちらに駆けよってきた。


「……――梨子、ありがとう」


顔を持ち上げると、目の前にシュウの姿があった。


「っ……」


校内でもシュウとの接触は極力控えていたつもり。


それなのに、逃げることのできないこのタイミングで会ってしまうなんて……――。