生徒会長の言う通り

丁寧に巻いてしまって後片付けをする



『よし、これでいいだろ』


『ありがとうございます』

軽く足を振って確認すると
俺は、いきなり琴葉の手首を掴んだ


『…っ?』



斗真が琴葉のことを好きとなると俺はどうすればいい?


先生として、諦めたらいいか?


俺は心の中で聞いてみた。


もちろん、そんな事で届くはずもなく
琴葉は、首をかしげ不思議そうに俺を見るんだ



その姿が愛おしいと思ってしまう。
いい大人がそんなことで



『先生?』


『一度だけ。一度だけでいいから翔太って呼んでほしい』



はぁ、俺にはこれくらいしか
進むことが出来ない

引っ込み思案なやつ



先生だから。
これくらいしか


『"翔太"』



俺の名を呼ぶ