放課後の駐輪場で
『・・・・送ってくって言っただろ』
背後から《入江クン》の声が聞こえて。
振り返ると少し怒っている顔の《入江クン》がいた。
教室の窓からは朝と同じように沢山の女子生徒が私達を見下ろしていて。
《入江クン》が、今朝あんな事言うから・・・
あんな事、するから・・・・
『・・・・鍵、貸して。』
すぐそばまできて私に右手を差し出す。
私は鍵を渡さずに質問をする。
きっと今が踏み出す時。
『・・・・どうして?』
『何が?』
『・・・・どうして私に構うの』
一瞬《入江クン》の目が大きくなって、そしてフッと笑った。
『・・・何回も言わなきゃなんねーの?』

