『彩~!聞いたよ!今朝入江クンと2ケツして来たんだって?』



『・・・・・』



『どうした?何かあった?』



『・・・あんなの・・・・困るよ・・・』



美穂に何故今朝2人で登校したか、いきさつを話した。


話し出すと涙が出てきて。


美穂に頭をポンポンってなでられる。



『そっか、なるほどね。そうまでされちゃさすがの彩も断れないか・・・でも・・いつもなら・・』



『・・・・・』



美穂は優しい。


《入江クン》に冷たい態度をとった私なのに、それなのに私の事を思ってくれる。



『ね、彩。彩はどうしたいの?』



優しい声で聞いてくれる。私の・・・・親友



『・・・もう、ほっといて欲しい・・・』



『ホントに?ホントにそれでいいの?前に進まなくていいの?』



美穂は私の過去を知っている。何故人と関わるのが怖くなったのか。



『・・・・うん・・・』



『わかった。後で私入江クンに言ってくるよ。彩がイヤじゃなければ・・・』



『・・・・・』