私は授業をサボっている友達を捜索中。
で、私はその友達を捜索しながらサボってる。
《入江クン》が言った事はあながちハズレではなかったけど、サボってると変なウワサが立てば、私のこの至福の時間が奪われてしまう。それは絶対に避けなければ。
山本がいつもいる部室裏を見に行った。
案の定、そこにはクラスメイトの山本がいて。
『今日も捜索お疲れ!』
って私を見て笑うんだ。
『山本、ベンチまで移動させたの?』
『フフっ。そう動かしてみた。どう?彩も一緒に』
『ほら、もう15分経ってるから、帰るよ』
『了解!委員長!』
山本奈美はこの学校に通う数少ない中学の同級生。
私が信頼できる友達の1人だ。
中3の夏、私を支えてくれた、友達。
でも彼女は、女子特有のグループというものを好まないから普段は一緒にはいない。
だからいつもお互いに必要な時、必要なだけ、時間を共有する間柄でもある。

