今のキミが好き ~硬派な彼とあまのじゃくな彼女~


サッカーって意外と難しいんだな、心の中で考える。


つま先で蹴るとボールとの接地面が少ないから安定感ないのかも。


じゃあどこで蹴る?


女子は体育でサッカーしないからわからないな。





すると聞き覚えのある声が



『どヘタ』



どこか笑いを含んだその声は《入江クン》


教室の窓から身を乗り出して私を見てる。



『島田、サボリ?』



『・・・・』



『授業中じゃねぇの?』



『・・・そっちこそ・・・』



『俺ら今自習』



よく見ると入江クンの周りには複数の男子が群がって物珍しそうに私を見ている。



《・・・私は上野のパンダか?》



心の中でつぶやいて。



『で、今、島田はサボリじゃないなら何してんの?』



『・・・・・』

 

返事をせずにその場を去る。



私が去った後、


「お前いつからマドンナと友達なんだよっ!」


と声が聞こえた。


「ともだち?」


心の中で復唱してみる。




それにしても・・・




《入江クン》のクラスメイトは《入江クン》に飛びかかっていたな。


男子って元気だ。