5組を過ぎると、その先に行く生徒数は限られている。

6組の生徒と、わざわざ一番奥の階段を使う生徒。


ゾロゾロついてきていた女子たちは《入江クン》の「おはよう」を聞いたら自分たちの教室に散っていく。


そしていつものように6組の教室に入ろうとする私の背中に



『よう!』



の声。


振り向くと、廊下の窓から《入江クン》の顔が。


『アイツらうるせーから』


そう言って6組横の入口から廊下に入り


『よっ!、島田。俺のこと少しは気にした?』