放課後、いつものように部活に向かう。
女子テニス部は校舎に囲われた、本来なら中庭になるだろう場所に位置している。
普通では考えられない場所。
全ての廊下から丸見え。
いつものように部室に寄り、通学カバンをラケットに持ち替えてテニスコートへ。
『『『『彩先輩、こんにちは!』』』』
かわいい後輩達の声に
『こんにちは』
と返事をして。
で、背後から
『こんにちは』
『え・・?』
明らかにキャピキャピ女子高生のものとは違う、男子の声。
しかもその声はここ何日か毎朝聞いてる。
『!?』
振り返ると、そこには《入江クン》がいた。
『『『キャーっ入江先輩っ!』』』
コラ、テニス部1年ちょっとうるさい。
私以外にも、沢山テニス部員がいて誰に言ったのかわからないからとりあえず無視する。
そしたら
『よっ、島田』
《入江クン》の挨拶はやっぱり私に向けられたものだった。

