今のキミが好き ~硬派な彼とあまのじゃくな彼女~


『も、いいんじゃね?そんなに俺、イジメなくても』



『・・・いじめてない。わからないから、聞いてるんだけど?』



『・・・・・はぁ~、しゃーねーなぁ』



彼は片方の手でクシャクシャっと髪を乱して

そして耳まで真っ赤になって



『・・・もしかしたらお前も?ってちょっと期待、・・・したから』



『・・・・・///』



『ははっ!お前、自分で言わせて、何照れてんの?』



『・・・・え?・・///』



顔が赤くなった私を少し笑って、彼はまた真顔になる。



『でも、そんな事考えても俺には全く余裕なくて。お前、しょっちゅう告られるし?さっきだって・・・アイツの弟と帰ろーとするし?』



下ろしていた片方の手も掴まれる。両手が、重なってる。



『あの弟とお前が帰ったら・・・またアイツと会うんじゃないかと思ったら、黙って見てられなかった。・・・・で、焦った俺は、ここにお前を拉致した(笑)』



『拉致って(笑)』



『それぐらい俺、お前が好きで余裕がない・・・』



私は・・・照れて俯く彼のそばに一歩近づく。

自分から彼に近づくのは、初めて。

いつも、気づくと彼がそばにいた。

私を殻から連れ出してくれた。


今、素直にならなきゃ、ダメだよね・・・・







『・・・なんで、私が告白されたのここで聞いてたの?』