休み時間、美穂は私の所へ弾丸の勢いでやってきた。



『入江クン、女子と話さないんだよ?なのにどうして?』



私の前の席に座りすごい勢いでまくし立てる。



『朝、美穂挨拶してたじゃん』



『あ、あれは私に対して言ったわけじゃないから、彩のおこぼれをもらっただけで』



『ふーん』




『なんなの!その気のない返事は!本当にすごい事なのに』



『そうなんだ』



『やっぱり彩、自覚ないよね?悔しいから言わなかったけどさ、あんた、《南高のクールマドンナ》とか言われてるんだよ?』



『私は生粋の日本人だけど』



『彩のそういうとこやだ。』