今のキミが好き ~硬派な彼とあまのじゃくな彼女~


今朝も俺は傘立てで待機。


もうここまで来たらストーカーも真っ青だよな。


今日は何て話しかけようか・・


っていうか、笑える。


一昨日北野に言われた通りだ。


朝練終わって、アイツが何時に来てもいいように猛ダッシュして。


俺、どんだけアイツと話したいんだろ。


『お前、キモイ』


頭上から北野の声。


『おう、俺キモいよな~』


『それ、認めるお前、もっとキモイ!』


《バシッ》


また頭を叩かれて。


教室と廊下、壁を挟んで北野としゃべってると


「マドンナだ・・・」


北野がボソッとつぶやく。


不思議なんだ。


アイツが来るのがわかる。


男どもの羨望のため息のせいなのか、何なのか・・・


アイツの纏う空気は他のヤツとは違って。



歩いてくる方を見るとやっぱりアイツ。



『よ!』



少しだけ俺の方を見て。


そのまま教室へ。


しまった・・・・



話しかけるの忘れた



・・にしても・・・俺の前で少しでも止まればかわいいのに(笑)