衝撃の告白・・・


今頭の中にあったもの全てがどこかに飛んで行ってしまった。


美穂の口は・・・全開・・・



『・・・だから物理・・』



やっと美穂の口から出てきた言葉。



いつも物理だけサボる山本。


私はその理由を知ってはいたけど。


あれから付き合ったとは知らなかった・・・



『そ、学校じゃ、みんなの先生だから。少しでも私を意識させようと思って』



か、かわいい。でもカッコいい。



『何それっ!すごい!松本先生チョー人気じゃん!』



少し俯いて恥ずかしそうな山本。

こんな山本、見たことない



『で、昼休みにたまに生徒会室で会ってる』



『『・・・・・///』』



『やましいことは何もしてないよ?先生は生徒会担当だから、たまに昼休みに仕事してるだけ』



『そ、そーなんだ・・・・・』



まだ少し理解不能な表情をしてる美穂だけど。

私は少し想像がつく。

話すわけでもなく、ただ同じ空間にいる。

それも嬉しい事。



『じ、実は・・ね・・わ、私も、好きな人がいる・・・』



『美穂も?』



山本がニンマリ笑って美穂の顔を覗き込む。



『わ、私は片思い・・・・5組の・・きたのくん』



『北野っていつも入江と一緒にいる北野?』



『う・・・ん。最初はね、やっぱり入江クンに目がいったんだけど(笑)実際さ彩の事話した時あったじゃん?・・クール過ぎてちょっぴり怖かったんだ』



『・・・クールで怖い?』



彼はクールなのか?

そう言えば美穂の《入江クンメモ》⑥番目、硬派って書いてあった・・・



『彩、顔が変』



山本に突っ込まれる。



『・・・・彼は・・クールなの?』



『クールだよ、って言うか冷たいっ!女子に全く優しくないっっ!』



美穂が全身で猛抗議!


きっと私の顔は???で埋まってたんだろう



『・・・ははっ!彩、かわいっ笑』



山本に頭を撫でられる。



『・・・バカにしてる?』



『ふふっ、してないよ。彩にだけだよ。入江が優しいのは。』



『・・・・・!?』