――私は、外の景色を全く覚えてない。

何故かって?それは―――

私はいわゆる【ひきこもり】だからだ。
今こうして語っているときも、目の前にはちかちかするpc画面が
広がって
紫外線みたいに、ブルーライトをだして、私のかわいいおめめを傷付け
てる。

私のお部屋にはカーテンがあるけれど、それもきっちり閉め切って
いるし、カーテンから漏れる外光さえも入れまいと
これでもか、というくらい何枚もカーテンを重ねているし。
...外が嫌いなわけじゃないけどね?

それから、この部屋に入るための扉には、手動式ロック+pcで操作する
ロックがかかってる。

誰もこの部屋に入れたくないし、入れもしない。
ここは私の聖域だ。

...何というか、外の景色を覚えてない、というか、覚えているのを
私の脳が拒否してるの。
「覚えろ、さあ覚えろ」ってわたしが命令しても、それをぴしっと
はじいちゃう。