そして迎えた放課後。
あたしはアユと一緒に校門を出て、並んで歩き出した。
チョコはまだカバンの中…。
渡すタイミングがつかめない。
するとアユの右手がそっと伸びてきて、あたしの左手をつかまえた。
寒がりなアユの手はちょっと冷たい。
「…寒い」
「あはは、アユの手つめたい」
「逆にお前の手はなんでいつもそんなあったけぇの」
「へへ、それはねー、寒がりなアユくんをあっためてあげるため?」
「アホか」
とか言いながらさらに手をぎゅっと握ってくるアユ。
言葉とは裏腹なしぐさにちょっと笑みがこぼれた。
するとそのとき後ろから、
「あっ、美優せんぱーい!!」



