あたしはニヤニヤしながら独り言のようにつぶやく。


すると、アユがいきなりあたしの手をぎゅっと強く握った。



「……なぁ、

それ…俺に言ってんの？」


「えっ…？」



ドキッとして振り返ると、アユの顔はすごく赤くて…。


それを見たらなんだか、今言った何気ない発言が、
急にすごく恥ずかしいもののように思えた。



「あっ、いや…あの……

えーと…///」



思わず顔が熱くなる。



わぁ、やだあたしなに言ってんだ…。

調子乗ったよ。



だけどアユはぎゅっと手を握ったままで。


恥ずかしそうにボソッとつぶやいた。



「まぁ……

そういう日が来ればいいけどな」



「えっ…？///」