「ぜっ...全部!?」

「ええ。全部。そこの公園でいいや。来て。」


そう言ってベンチに来て

袋の中身を出し始めた。


「これはマグカップで、これはマフラーで...」


すごいたくさん。


「何にしようか迷って、聞かなかったことを後悔した。でも、あげられてよかった。」


聞かなかった事はほんとに後悔したけど。

なんて付け加えて、


ぎゅー。っと
先輩を抱きしめた。


少し冷たかった。


「先輩!ありがとう」


「ふふふ。どういたしまして。」

あぁ。雪だ。

冬に生まれて良かった。


「そうだ!これクリスマスプレゼントも含んでるから!」


冬に生まれなきゃよかった...