先輩と先輩の家に行きながら、正直
イライラしていた。


ほんとに忘れているのだから。

「先輩、今日何の日か知ってますか?」


とうとう痺れを切らした俺は
直球で聞こうと思う。

「今日?休日?」

あー……だめだ。


「今日は俺の誕生日なんです。知らないんですか?残念です。やっぱり先輩は、俺に興味が無いんですか?」


先輩を見れば、
くすくす笑っていた。

「なっ……何がおかしいんですか!」

「だって、忘れてるなんて言ってないわ。」



「はぁ〜ホントはついてから渡そうと思ったのに。まぁいいや。」


「その紙袋の中と私の持ってる袋の中身、


全部あなたへの誕生日プレゼントだよ。」



……え?なんて?
わんもあぷりーず?

「だから、全部あなたへの誕生日プレゼントよ。」