幸せになるための方法

キーンと耳鳴りがする。

「もう、優ってば、ここでー?」

恥じらいながらも、嬉しそうな声

「ごめん。でも、奈々が可愛いからー」

悪びれる様子もなく、答える声


風にのってそんな楽しそうなやりとりが、

聞こえてくる。

その後は、どうしたのか、私、自身も

わからない。

どうやって、帰ってきたのか、

どうやって、たどり着いたのか、

涙も出ず、ただ、徘徊するように

自分のベットに戻ってきていた。