幸せになるための方法

「あ、本当だ。上出来だな。」

いつの間にか、帰ってきていた斗真が、

鍋を覗く。

「あ、あれ?誰もまだ帰ってきてないと

思ったのに。」

焦る私を他所に、斗真は、まだ、鍋を覗いて

いる。

「あー、外回りだったんだけど、直帰だから

そのまま、帰ってこれて、早く着いた。」

顔をあげながら、答えるスーツ姿には、

ドキッとせざるおえなかった。

いけない、いけない。スーツは3割増って、

言うけど、本当に、ドキッとするなんて。

ルームメイトに、ドキッとしてしまうなんて、

最悪だ。

「も、もしよかったら、このスープ食べる?

なんか、有り合わせで作るけど。」

焦りながらも、平常心を保ちつつ聞く。

「うわ、マジ?俺、料理とか得意じゃなくて

家庭の味に飢えてるんだよね。

嬉しいわ。」