幸せになるための方法

以前に、この地を訪れた際に案内してもらって

いたので、覚えていた。



いつみても、大きな会社だ。

日本の音楽産業を担い、知らない人はいない。

更には、海外の人まで知っている大手だ。


そんなことを考えていると、勤務時間を終えた

人たちが、バラバラと会社から、出てきた。


逸る気持ちを抑えつつ、待つ。

その時、見慣れた、髪型が、見える。

あっ、優だ。

「ゆっ……………」

名前を呼ぼうとして、一瞬、言葉に詰まる。

優の隣には、色白の可愛い女の子がいた。

そして、何故か彼の名前を呼べない。