幸せになるための方法

病院をあとにして、付いてきてくれた母親に、

出来事を告げる。

「やっぱり、写真見ると、いるって実感するね」

ポツリと呟くと、母親は、複雑そうな笑顔を

こちらにむける。

「そうよ。今は、一人の体じゃないの。」

不思議な気分だ。

私が、母親なんて。

「家に帰ってから、よく考えよう。

お父さんにも、このこと話すために、

今日は、泊まっていきなさい。」

優しい母親に、いつまで経っても

甘えてしまう。

その日の夜、父親に話すと、

『それは、愛が決めることだ。

ただ、パパは、産むことには、反対だ。

出来ることなら助けてあげたい。

けれども、子供には、やっぱり、父親が

必要になってくる。

その時に、パパは助けてあげれない』