幸せになるための方法

「ふぅ。どうしたことやら……………」

呟いたのは、いいものの、

かれこれ10分くらいは、実家の前をうろちょろ

歩き回っている。

入るに入れない。

「あら?愛?どうしたの?」

聞きなれた声に後ろを振り向くと、母親が

立っていた。

「お、おかぁさん。おかぁさぁぁん。」

母親の顔を見たら、安心してしまって、

涙腺が崩壊した。

母親の存在はいくつになっても、偉大だ。

「愛?どうしたの?優くんとケンカでもした?

とりあえず、家の中に入ろう?」

優しい声に促されながら、実家に入る。