「焦った、首横に振るから拒否られるかと思った」 蓮水くんは照れたようにそう言って、 小さく深呼吸をすると、 私が彼の顔を見たと同時に 太陽のような笑顔で、 「待ってますね」 と言った。 ドキドキと胸が鳴るのは きっとあんな笑顔を久しぶりに見たから。 蓮水くんなんて、ちょっと顔はかっこいいかもしれないけど ついこの前まで高校生だった ガキだよ、ガキ。 自分にそう言い聞かせて、 嬉しそうに去っていく蓮水くんの背中を見ながら 私は両手で自分の頬を叩いた。