桜下に見、往々にして炎舞

「一つ訊くが、判明したそいつがかなり厄介な奴だったらどうする」

 泉は数秒ほど思案するように眉を寄せ、嫌々ながら発した。

 その問いかけに、ブランドンは泉を見つめてしばらく考えたあと、

「お前に頼む」

「言うと思ったぜ」

 勘弁しろよと頭を抱えた。

 警察の依頼は大した額にはならない。

 せめてFBIなら違うのだろうが──

「心当たりでもあるのか?」

 泉の言葉に怪訝な表情を浮かべる。

「まだわかんねえな」

 ブランドンはそれに、残念そうな溜息を吐いてアーロンに目を移した。