桜下に見、往々にして炎舞

「やあ」

「よう」

 先日に見知ったエイムズとベックが口元をほころばせ、泉はそれに軽く手で応えた。

 その向こうでは、アーロンが少々不機嫌な顔つきで壁にもたれかかっている。

「爆弾は解除した。見てくれ」

 ブランドンがトイレの壁を示す。

「あん?」

 なるほど、アーロンの機嫌が悪いのは解除したあと手を付けるなと言われているせいか。

 俺が指示した訳でもないのに睨まれるのは理不尽だと視線を外して肩をすくめた。

「お前が言ったように複数犯の可能性が出てきた」

「だろうな」

 昨日捕まえた男がこっちにも仕掛けていたとは考えにくい。